珪素のはなし
(医師及び学識者だけの日本珪素医療研究会)

1.珪素って何?

地球上で酸素についで多い元素である「珪素」

珪素画像

珪素はこの宇宙に存在する元素の一つで、元素記号はSi、原子番号は14、別名シリカです。地球上では酸素についで2番目に多い元素で、自然界では土や岩などに含まれる鉱物(ミネラル)の一種です。地球そのものの主要成分と言っていいでしょう。

珪素は人体の構成要素・必須栄養素

珪素は人体の構成要素・必須栄養素

地球の地殻の主な構成要素である珪素は、土や砂、石、岩など大地を形成する物質です。その大地を耕して育った野菜などの植物には根から吸い上げた珪素が含まれ、第3の栄養素と言われる植物性の食物繊維の主成分になります。
われわれ人間が、体に良いからと摂取している食物繊維には珪素が多く含まれています。つまり、地球の構成要素である珪素は、大地に育つ植物とそれを食べる人間の体を作る重要な構成要素でもあるわけです。人間にとって珪素は、必須栄養素であり、決して欠くことのできない重要なミネラルです。
人間の体では、どこに珪素が存在するかというと、毛髪、爪、骨、筋肉、脳、腎臓、肝臓、胸腺、血管、皮膚など全身のあらゆる臓器や組織です。更に細胞内部のミトコンドリアの材料になり、働きを強化したりしているのです。

偉人たちも注目していた珪素の重要性

19世紀、ワクチンの開発や予防接種を唱えたフランスの細菌学者ルイ・パスツールは、「珪素は治療の世界で大きな役割を果たす。」と言っています。また、20世紀になって、性ホルモンの研究でノーベル賞を受賞(1939年)したドイツの生化学者アドルフ・ブーテントは、「珪素は、今日も太古の昔も、生命の発生に決定的に関わり、生命の維持に必要不可欠なものである。」と述べています。

2.珪素は身体に必要?

強い抗酸化力がある珪素

抗酸化力とは、あらゆるものが酸化するのを抑える力です。酸化とはよく鉄などのサビに例えられますが、物質がサビで劣化、老化する現象です。
酸素は、われわれ生命活動を維持するために必要不可欠な物質ですが、同じ酸素でも電子の過不足で不安定になった活性酸素は、人間の体の様々な箇所を傷つけ、病気や老化の大きな原因になってしまいます。
私たち人間が呼吸によって酸素を体内に取り込むと、その多くは代謝のために使われます。ご飯やパンなどで摂取した炭水化物をブドウ糖に変えたり、肉や魚、豆などのタンパク質をアミノ酸に分解するなど、栄養をエネルギーに変えたり、蓄えたり時に酸素が必要です。しかし酸素の一部は、活性酸素に変化します。
生活習慣病は、活性酸素が細胞、あるいは遺伝子を傷つけることが病気の引き金になっています。病気を防ぐには、生活習慣を変えて活性酸素の異常発生を回避すること、そして抗酸化物質、つまり酸化を防ぐ物質を積極的に補充して、活性酸素による酸化を防ぐことです。

積極的に摂りたい珪素の豊富な食べ物

積極的に摂りたい珪素の豊富な食べ物

本来珪素は、食事を通して摂取することが理想的です。食生活の乱れ等から現代人は生活習慣病のリスクにさらされています。抗酸化物質である珪素を多く含んだ食品を積極的に摂り、活性酸素リスクを低減したいものです。
珪素が多く含まれる食品としては、昆布やわかめなどの海藻類、玄米、大麦、ひえ、あわなどの全粒穀類、大豆等の豆類、ごぼう、パセリ、大根、人参等の野菜類、あさり、はまぐり、カキ等の貝類が挙げられます。
人が珪素を簡単に摂取するには、食物せんいを多く含んだ海草、野菜、豆類、穀類等を積極的に食べることが理想です。

ドイツでは必須栄養素として常識

日本ではまだ、珪素の健康効果について知っている人は少ないかもしれません。しかし、ヨーロッパ、特にドイツでは、珪素はメジャーなサプリメントとしてベストセラーです。
ドイツでは、サプリメントというものの概念が日本とは異なります。
補助食品というよりも「サプリメントは栄養として必要不可欠なもの」という考え方のようです。ドイツは世界でもトップクラスの医療を提供する国です。
西洋医学、現代医学が医療の全てという考え方にとどまらず、ハーブや薬草を使った民間療法も一定の評価を受けています。
ドイツでは、病気を治す場合、「必ずしも薬である必要がない、身近なものでいい場合はそれで治す。現代医学でなければ治らないものは病院に」と合理的に考えているようです。

3.珪素の健康効果

珪素の多彩な働き

珪素の多彩な働き

珪素の働きについて、全身の組織、臓器の細胞の材料になることや強い抗酸化力で活性酸素を除去することなどを説明しました。
珪素が体の構成成分であるということは、体内に入った時に傷ついた細胞を修復し、新しい細胞を作る材料になったり、血管の傷を修復し再生させ、しなやかで丈夫な血管の材料になります。
胸腺は加齢とともに衰えますが、珪素が胸腺の再生を助け、新たな免疫細胞の生産を助けます。また、重要な免疫組織である腸管の材料にもなります。
「強い抗酸化力」というものは、細菌の繁殖を抑えるため、殺菌力、静菌力、浄化力につながり、結果として免疫力の向上をもたらします。活性酸素による傷や炎症を抑える消炎性、傷を治す材料になることから細胞活性も認められます。

珪素と骨

珪素が最初に注目され、その存在が早くから認められていたのは骨です。
良い骨を作るためにはコラーゲン、アミノ酸とカルシウムが必要です。
珪素は、繊維質のコラーゲンとカルシウムを接着させ、いわゆる骨密度を高めます。
そしてしなやかさと丈夫さを兼ね備えた良質な骨を作るのです。

珪素と血管

珪素が重要な材料となっている人体の臓器として、重要なのは血管です。血管を通る血液によって全身の細胞に栄養素が届けられます。血管は、栄養素を運ぶ道であり、生命維持に欠かせない組織です。
太い動脈から毛細血管まで、全身に張り巡らされた血管網は、60兆個の細胞それぞれに栄養、酸素、ホルモン、抗体等を運び、二酸化炭素や老廃物など不要なものを運び出します。驚くべきことに約10万キロの血管の99%は毛細血管なのです。
血管の重要な材料である珪素は、加齢とともに減少します。よほど意識して珪素を摂取しなければ、珪素不足が生じ、加齢によって老朽化した血管を元どおりに修復、作り直すことができません。古く硬くなった血管の内側には中性脂肪や悪玉コレステロールなどが付着してプラーク(隆起したかたまり)となり、血管内部が狭くなっていきます。これが動脈で起これば動脈効果です。珪素には動脈硬化の原因となるコレステロールが酸化するのを防ぎ、血液障害を防ぐ働きがあると考えられます。

珪素と血管

珪素と活性酸素

動脈硬化が起こるのは、加齢のためだけではありません。
生活習慣によって血管内部にコレステロールなどが付着し、内部が狭くなり血管そのものが硬くなるためです。
血液中には脂肪やコレステロールが含まれますが、活性酸素により酸化すると、脂質は過酸化脂質に、コレステロールはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)に変わります。
これらが血管の内側にへばりつくことで血管が狭くなり、動脈硬化などを発症することになってしまいます。しかし抗酸化力の強い珪素等を摂ることで血管の細胞が作り直され、血液細胞も新しくなれば、活性酸素による脂質やコレステロールの酸化を最小限に抑えることができると考えられております。

4.身体の敵「活性酸素」

珪素とミトコンドリア

ミトコンドリアは生命活動の源です。ミトコンドリアは、ほとんど全ての生物(動植物や菌類)の細胞に含まれている細胞内構造物のひとつで、細胞の中で呼吸をしてエネルギーを生産しています。我々が肺から吸引した酸素は、血液によって体内の細胞に運ばれ、ミトコンドリアによって糖や脂肪を燃やす燃料として使われています。
人間の細胞は、60兆個といわれていますが、そのひとつひとつに少ないもので100個、多いもので数千個のミトコンドリアが存在します。
ミトコンドリアが酸素を大量に消費してエネルギーを作るのですが、その時に多量の電子交換をするため、どうしても活性酸素が発生してしまいます。ミトコンドリア内で発生した活性酸素は、ミトコンドリアを傷つけ、働きが低下すると、そのエネルギーで動いていた機能が同時に低下してしまいます。珪素は強い抗酸化力を持ち、活性酸素の害を防ぐ働きをします。

心臓疾患の原因は?

ミトコンドリアは、人間の体の60兆個といわれる細胞に存在し、組織、臓器の活動を支えるエネルギーを生産しています。あまり活動しない組織に少なく、活発に動きエネルギーをたくさん必要とする組織にはたくさん存在します。中でも突出して多く存在するのが心筋、つまり心臓を動かす筋肉です。
心筋は、我々が生まれてから死ぬまで、昼夜を問わず片時も休まず血液を全身に送り続けるポンプです。 こうした仕事を担うため、必要とするエネルギーも大量で、心筋細胞の体積の40%はミトコンドリアが占めていると言われています。顕微鏡で観察すると、筋肉細胞にはびっしりとミトコンドリアが詰まっているのがわかるそうです。
ミトコンドリアがたくさん存在するということは、そこでたくさんの酸素を消費してエネルギーを産出しているということです。ただ同時に。活性酸素も大量に発生し、ミトコンドリアは常にその危険にさらされていることになります。もちろん我々の体には、活性酸素に対抗する抗酸化物質が備わっていて、その被害を最小限に食い止めるべく機能しています。
しかし、こうした抗酸化物質は、加齢とともに減少し、不足していきます。

脳神経は大食漢、活性酸素も大量発生

心筋に次いで、脳は大変エネルギー消費の大きい臓器です。脳自体はほとんど動きませんが、人間が1日に摂取するエネルギーの2割は脳が消費しています。有名な話しですが、将棋や碁のプロ棋士は、1局で2~3キロ体重が減るそうです。対局中はさほど体を動かしているわけではないのに、莫大なエネルギーが脳で使われているということです。
そうした脳、特に脳神経にはミトコンドリアがびっしり詰まっていて、酸素と栄養を元にせっせとエネルギー生産があるところには酸素があり、酸素がたくさん使われるということは当然、活性酸素が脳神経では発生します。
そして、周辺の組織を酸化し、傷つけているわけです。
珪素は高い抗酸化力を持っているので、衰えたミトコンドリアの活性化することが可能です。機能低下の原因は活性酸素なので、活性酸素を除去することが重要です。

5.身体に安全な珪素

珪素と免疫力

珪素と免疫力

珪素には素晴らしい健康効果があります。それは私たちが病気になるのを防ぐ力、病気になっても回復させる力、すなわち免疫力です。
皮膚は外界と体内を隔てる最大の免疫組織です。外界にあふれる細菌やウィルスなどの病原体は、皮膚がなければたちまち体内に侵入し、多種多様の感染症に苦しめられることになります。よく火傷で体表の20%が損傷すると命の危険があるといいますが、あれはまさに感染症の危険を意味します。皮膚は物理的に危険物を排除する免疫の最前線で、防護壁として重要な役目をしていますが、こうした防護壁を超えて体内に侵入してしまった異物に対して、体内には体内の強力な免疫組織があり、それは白血球などを中心とした免疫システムです。

免疫についておおよそご理解いただけたと思いますが、その免疫には大きく分けて2つあります。
ひとつは「自然免疫」。これは外から侵入してくる細菌やウィルス、毒物などの有害物質など内部に発生した敵を見つけて排除する働きです。ふたつ目は「獲得免疫」。1度戦った外敵を記憶し学習し、2度目に遭遇した時には最も効果的な攻撃によって敵を排除します。例えば、「はしかは1度かかったら2度かからない」のは獲得免疫のおかげです。
こうした免疫システムを構成している細胞は骨髄で作られています。骨髄で作られた免疫細胞の一部は胸腺という組織に送られ、異物を見分ける訓練を受け、合格した細胞だけが「T細胞」というものになり、そこからさらに「ヘルパーT細胞」、あるいは攻撃専門の「キラーT細胞」や「NK細胞」に分化します。そして血液の中で、外敵などの異物に備えるわけです。

腸管免疫

最近最も注目されている免疫組織は腸管です。
腸管とは消化器官の中でも小腸から大腸にかけての臓器を指し、その腸壁には膨大な免疫細胞が待機し、活動していることから注目されるようになりました。
脾臓には全身の4分の1の免疫細胞が集結しており、一説によると腸管には全身の6割の免疫細胞が集まっているそうです。脾臓と腸管だけでほとんどの免疫細胞を集め、これらの臓器を基盤として、全身の血管やリンパ管を巡っているようです。珪素は腸内で他の食物繊維の働きを助け、腸内環境を整えて免疫力を上げる働きをしてくれます。

6.積極的に摂取したい珪素

珪素の安全性

珪素という物質の安全性については、構成労働省の定める食品衛生法があります。
これによって珪素は、「人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるもの」のうちの1つとして、法的に認められています。人の健康を損なうおそれのないことが明らかであるものとして厚生労働大臣が定める物質は珪素を含めて全部で65種類です。このように珪素が認定されていることからも安全性をご理解いただけると存じます。

珪素は自分の身体で作ることができません

珪素は細胞と細胞をつなぐコラーゲンの生成に必要な鉱物で、体内には皮膚、骨、爪、毛髪、臓器にほぼ18g保有されていると言われます。若い時は珪素を高レベルで吸収しているので身体全体がしなやかで肌が柔らかく弾力性があり、骨も硬く丈夫です。ところが加齢とともに体内珪素レベルが低下します。
ホルモン活動が落ちてくると珪素の吸収や代謝も落ちてくるので、血管、筋肉、骨関節、じん帯、髪、爪などがもろくなったり、皮膚がたるみ、乾燥して痒くシワができたり、転んで骨折しやすくなってしまいます。骨や血管の成長や維持には珪素が必要です。
残念なことに、人体にはとても重要な珪素ですが、自分の身体で作ることができません。つまり珪素を積極的に摂ることが健康な身体づくりには必要なのです。

健康に良いと言われるものには珪素が多く含まれます

健康に良いと言われるものには珪素が多く含まれます

一般的に珪素は、地殻、特に石類に多く含まれています。土壌から植物が養分として吸収した有機珪素を体内に摂り入れます。珪素含有量の多い植物にはいずれも健康に良いとされている食べ物があります。特に藻類、きのこ類、野菜類、果実類、穀類などには多くの珪素が含まれます。このように身体の健康と珪素は密接に関係しているようです。
よくアガリスク、ニンニク、あるいは玄米等が健康に良いと言われていますが、その成分を分析すると珪素含有量が異常に多いことが解っています。
換言すると、健康を作る源は珪素だとも言えるのではないでしょうか。ドイツでは過去10年間に珪素含有商品が全健康商品の売上で1位を続けており、家庭には常備薬のように置いてあるそうです。